BIOGRAPHY
2003年11月、Neil Young、待望の来日公演。日本武道館で梶原と木村はそのギターの爆撃に打たれ、雷鳴に痺れた二人の琴線は響き合い、バンド結成を誓うことになる。
早速、旧友の鬼頭に声を掛け、その止めどない想いを伝え、池袋で活動をスタートした。
奇しくも3人は大学時代は趣向を異にする、それぞれのバンドを率いる、バンマスであり、コンポーザーであった。
その3人が曲を持ち寄り、独創的なアイディアと駆り立てる創作意欲で未熟な演奏を補い、クリエイティブなセッションを綴り始めた。
そこへ、幸運にも福井へUターンしていた、3人の旧友の川端が東京へ1年間出向となり、有無を言わせず加入させ、ヴォーカル木村、ギター鬼頭、ドラムス梶原、ベース川端のバンドが組閣され、ファーストシングル『ブギの大王』を完成させる。しかし、残念ながら、遠距離活動は叶わず、川端は東京を後にすることになる。
リズム隊の早急な立て直しと真のアメリカンギターバンドとしての道を進むため、ベースには鬼頭の実弟の亮平、ギターに梶原の浜松時代の盟友の三好を迎い入れた。
活動拠点も池袋から代々木に移し、これよりバンド名を”Magic Captain Band”とし、セカンドステップを踏んだ。
2007年7月、上野の野外音楽堂で初ライブ!真夏の出来事に関係者は驚きさざめき、緊張と歓喜に大きな野心を芽生えさせた。
2008年8月、『ブギの大王』と『この愛が終わったら』を曳舟の空耳スタジオで初レコーディング!
スカイツリーの未だ無い下町に、小さく輝く光を5人は見つけた。
その後も限られた時間ながら、ほとばしる、プロデビューへの想いでメンバー全員が曲を紡ぎながら、その後も渋谷、赤坂、恵比寿とライブを重ねた。
しかし、全てが順調だった訳ではない。三好の神戸への単身赴任、木村の名古屋への単身赴任と練習さえ儘ならぬ時期を経験することになる。逆境は想いを熱くさせ、その音楽性を深化させ、バンドは
正に生き物の如く、この難局を乗り越えて行った。
そう、あれも同様に乗り切れる筈だった、鬼頭の上海への転勤。
中国本土でのライブツアーの夢も語り合った、帰国して猛練習で新宿のライブにも臨んだ、やる事はやった…
だが、長引く大陸間弾道活動に鬼頭はバンド活動の休止を余儀無くされる。
”Magic Captain Band”は残された4人でネクストステージを迎えることになる。4人全員がそれぞれの個性と感性で楽曲を生み出し、それをリスペクトし、無から有へのチャレンジに今まで以上に傾倒していく。浴びるほどの議論と音楽への純粋な陶酔で記憶を無くすまで代々木の夜を転がり続けた。
そして…
2015年1月、遂に、バンド結成、ほぼ10年の節目に、『ORANGE TREE』を発表。
原点回帰のメッセージでリ・スタートを知らしめ、渋谷で集大成のライブを成功させる。自らの存在意義と方向性を高らかに宣言したのだった。
もう、これからの”Magic Captain Band”を見逃す事はできない…